最終更新日:2022年2月15日
緑内障の人は注意したほうが良い、「緑内障に悪い食べ物」についてご紹介します。
実際の影響を確認する前に、一般的なイメージを調査しました。
「緑内障から目を守る」編集部は緑内障患者100名へアンケートを実施。緑内障に悪いと思う食事として、アルコールを危険視する人が最も多く、次いで塩分の多い食事を注意する声があがりました。
(※2020年3月に株式会社アスマークにてインターネット調査)
緑内障の人が避けた方が良い食べ物や食事を、眼圧への影響、視神経への影響と2つに分けて紹介していきます。
適度なアルコール摂取は体に良いともいわれていますが、飲み過ぎは眼圧の上昇を招き、緑内障悪化の原因となる場合も。
緑内障の人の眼圧とアルコール摂取についての調査では、アルコール摂取頻度が高くなるにつれて、眼圧が上昇傾向にあることや、アルコール摂取の多い男性の高眼圧率が高いことが明らかになっています。
また、肝臓で合成されるγ-GTPという酵素は、アルコールの摂取量を反映する数値とされていますが、γ-GTPの数値が高い人は高眼圧率が高い傾向にあることも明らかになっているようです。
※参考:眼圧値にかかわる因子の検討
こうした調査結果からみても、緑内障の悪化を防ぐためには、アルコールとの付き合い方への配慮も必要といえるでしょう。
緑内障を悪化させる要因の1つである眼圧の上昇は、高カロリー、高脂肪、高糖質などの食事によっても引き起こされます。
肥満の程度を示すBMI値が25以上になると「肥満」といわれています。中高年を対象とした眼圧と生活習慣に関する調査結果によると、BMIが高くなるほど眼圧が上昇する傾向にあるようです。
BMIは【体重(kg)÷身長(m)の2乗】で求めることができます。例えば体重70kg、身長165cmの人であれば、70kg÷(1.65×1.65)=25.7ということです。
BMIは、22が最も健康的な体格とされています。自分のBMIを把握していない人は、眼圧コントロールの一環として、一度計算し、肥満傾向にないかを確認してみましょう。
血圧や血糖値が高くなるにつれ、眼圧も高くなる傾向がみられるようです。
緑内障の人の人間ドック結果を調査したところ、高眼圧の人では、正常眼圧の人に比べ血圧や血糖値が高い傾向があるという結果がでています。
※参考:眼圧値にかかわる因子の検討
高血圧や高血糖などが重なれば重なるほど眼圧の上昇リスクも高まることから、血圧や血糖を正常値にコントロールすることが、眼圧のコントロールにもつながるといえるでしょう。
一般的に、塩分が多い食事や糖分の多い食事などバランスの偏った食事は高血圧や高血糖になりやすいため、高血圧や高血糖の傾向にある人は、食事内容を見直すことから始めてみましょう。
緑内障の人の場合、一度に大量の水分を摂取すると眼圧に影響がでる場合があります。
大量の水分摂取とは1リットル程度を一気に飲んでしまう場合のことを意味しており、日常生活であまりこうした飲み方をするケースは少ないと思いますが、水分の摂り方に注意が必要ということは覚えておいた方がよいでしょう。
緑内障が重症化する直接的な原因の一つが、眼圧の上昇。そのため、唯一エビデンスのある緑内障治療法として眼圧下降療法(薬物、レーザー、観血手術)が有効ですが、日本の緑内障患者の多くは眼圧が正常範囲内なので、眼圧下降療法が有効となる患者も少なめです。
そのような中で、日本人の緑内障の多くは眼圧以外に因子があるとの推測のもと、東北大学が研究を実施。日本人における緑内障の重症化に、酸化ストレスが関与している可能性を突き止めました。
日本人の緑内障患者の多くが眼圧は正常範囲内である点に着目し、緑内障の重症化における眼圧以外の因子として、酸化ストレスの影響があると推測。各種研究を行った結果、少なくとも65歳以下の男性において、抗酸化力が弱い場合、緑内障が重症化しやすいことを解明しました。
この研究成果が、今後の緑内障治療の一助になるのではと期待されています。
※参考:東北大学「2017年 | プレスリリース・研究成果 抗酸化力と緑内障重症度との関係を解明」
東北大学の研究に関連し、世の中にある抗酸化力の高いものを列挙してみると、近年特に注目を集めている成分にアスタキサンチンがあります。鮭やイクラ、カニ、エビなどに含まれている赤い色素成分です(カロテノイドの一種)。
一部の研究によると、アスタキサンチンが持つ抗酸化力は非常に強力。抗酸化力の強さで知られるビタミンEに比べ、実に約1,000倍もの抗酸化力があるとの説もあるようです。
今後、アスタキサンチンを含め様々な抗酸化成分が、日本人の緑内障治療に何らかの形で関与することが期待されます。
引用元:アスタリール株式会社HP
アスタキサンチンの高い抗酸化力には、2022年現在も、世界中で多くの研究機関が注目しているところ。緑内障に限らず、がんや脳卒中、心筋梗塞などの様々な病気において活性酸素が深く関与していることが知られているため、今後ますます、抗酸化成分の研究は進んでいくことでしょう。
ところで、その抗酸化力の高さで注目されているアスタキサンチンについて、これまで20年以上にわたり専門的に研究してきた民間企業があります。日本やアメリカ、ヨーロッパ、オセアニアなどに多くの拠点を展開している「アスタリール株式会社」です。
これまでアスタキサンチンに関する様々な研究と商品開発を行ってきたアスタリールですが、より多くの人たちにアスタキサンチンの魅力や研究データを知ってもらおうと、アスタキサンチンの解説サイト「アスタキサンチンラボ」を開設しています。
化学的な知識のない方でも理解できるよう、とても分かりやすくアスタキサンチンの情報をまとめたサイトなので、関心のある方は、ぜひサイトをチェックしてみてください。
さらに詳しくアスタキサンチンのことを知りたい方は、アスタリールの公式HPを参照してみると良いでしょう。
ビタミンB1は体内で糖質をエネルギーに変える際に必要な補酵素として必要不可欠です。そのため、糖質の摂取量が多い人ほどビタミンB1の必要量が多くなってしまいます。
ビタミンB1は、目の疲労を軽減したり、視神経の働きを高めたりする作用があるため、糖質の代謝でたくさんのビタミンB1が消費されてしまうと、これらの作用が弱まり、目がダメージを受けやすい状態になってしまうのです。
緑内障であっても適度なアルコール摂取は問題ないとされていますが、度数の高いアルコール類を大量または習慣的に摂取することは、視神経に悪影響が及ぶ場合があるといわれています。
緑内障の悪化を防ぐためには、眼圧を上げない生活習慣を意識することが大切です。また、眼圧だけではなく、視神経自体を守り強くすることも同じくらい大切といえます。
視神経のコンディションを整えるのに役立つ食べ物は色々ありますので、ぜひチェックしてみてください。