最終更新日:2020年4月14日
目の周りや足には多くのツボがあり、緑内障に効果が期待されるツボもあります。目の血行をよくし、緑内障によいとされているツボ押し法をご紹介します。
目の周囲を直接ほぐし、めぐりを改善する方法です。親指の腹で眼球の上側、人差し指の腹で下側を押します。目の周りは大変デリケートな部位ですので、痛みを感じない程度の優しい力加減で押すようにしましょう。
5秒位押したら、パッと離すという動作を、3セットを目安に行います。
整体の手法を応用した方法です。足の指と指の間にある「調律点」というポイントを刺激することで、眼圧調整をサポートします。
目に関わる調律点は、足の薬指と小指の間です。眼圧が高めの場合、押すと硬さや痛みを感じる部分があり、その部分を中心にほぐしてみてください。
押し方は簡単!まず、手の親指と中指の先で挟むようにして足の薬指と小指の間を押します。骨と骨の間を押すというイメージです。
ツボ押しをすることで、直接的または間接的に目の周りの血流をスムーズにすることができます。
緑内障は、目の血流が障害されることにより眼圧が上昇、それにより視神経に障害が生じることで視野の欠損などが発症する疾患です。
緑内障のこうした発症メカニズムから、目の血流をよくすることはとても大切。目の血流がよくなることで、視神経に酸素や栄養分がスムーズに行き渡るようになり、視神経のコンディションが整い、眼圧に対する耐性もついてくるものと考えられます。
「緑内障から目を守る」編集部が実施した、緑内障患者100名へのアンケート調査によると、ツボ押しで緑内障対策をしている人は全体の15%(15名)でした。(※2020年3月に株式会社アスマークにてインターネット調査)
ツボ押しを実践する15名の、直近1年間の緑内障の進行を「眼圧が上がった」「維持できた」「下がった」に分類すると、内12名は眼圧が維持もしくは低下しており、3名が眼圧上昇していることが分かりました。
この調査ではツボ押しをしている人の眼圧維持・低下率が高いと言えますが、この12名はツボ押しだけでなく食事改善など複数の対策を行っていることも同時に判明しました。
私も緑内障なのですが、通ってる眼科の先生からは目の下側をほぐすようにアドバイスされました。上側のマッサージは目に刺激を与えるから注意するように言われてます。マッサージの他にも目のケアをしているおかげか、私は緑内障が悪化せず、眼圧も上がっていませんよ。(編集部員:関口さん)
目の周りは大変デリケートな部位であるため、ツボ押しをする際の力加減には十分な注意が必要です。
特に緑内障の人の場合、眼球を圧迫すると一時的な眼圧上昇が起こりやすく、症状を悪化させる恐れがあります。また、「眼心臓反射」というものがあり、眼球の圧迫が心臓の働きを抑制し、徐脈が生じてしまう可能性もあるため、緑内障の人は眼球に圧力をかけるようなツボ押しは控えるか、医師の指示のもとで行なう方がよいと思われます。
直接眼球を圧迫しなくても、眉の部分や頬骨の上側など骨がある部分でも目をほぐすことは可能です。あるいは、足や手の反射区を押すという方法もありますので、ツボ押しをする場合には、自分に適した部位、方法で行なうようにしましょう。
アンケートの結果からも分かるように、決してツボ押しだけで緑内障の進行を抑制できるわけではないでしょう。眼科から処方される目薬を継続しながら、ツボ押し以外にも食事改善や運動、生活習慣の見直しなどいま出来る最善を尽くしてみてください。