最終更新日:2020年4月15日
緑内障の場合、治療やセルフケアをしていても、仕事で目を酷使したり、ストレスがかかったりすると眼圧に影響することも…。
特に、長時間パソコンを使う業務や、運転関係の業務でこうした問題が起こりやすいようです。
かといって、簡単に仕事をやめたり、目を酷使しない仕事に変えたりするというわけにはいきません。緑内障を治療しながらの仕事の仕方に悩む人は少なくないようです。
目を酷使する仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。一般的に目を酷使するイメージの強い仕事をいくつか紹介します。マイナビニュースが2015年8月19日~20日に調査した、目を酷使するイメージのある職業ランキング上位5つがこちらです。
※参照元:マイナビニュース
一日中パソコンの画面に向かっているイメージの強いプログラマーの仕事は、ブルーライトのダメージなどで、眼精疲労やドライアイを感じる人も多いようです。
細かい絵や文字を描くだけではなく、パソコン作業も多い仕事であるため、眼精疲労や肩こりなどが現れやすい仕事の1つとされています。
私も緑内障ですが、WEBのお仕事をしています。パソコンで疲れた目を休ませる方法を色々と試していますよ。(編集部員:関口さん)
無影灯下での細かい手術や学会の論文作成など、目だけではなく神経も酷使している仕事というイメージが強いようです。
例として挙げた以外でも、目を酷使する仕事はたくさんあります。これから先、IT化社会が進むであろうことを考えると、目を酷使する仕事をする人はますます多くなるでしょう。
パソコンや運転に関わる仕事以外でも、緑内障の人が気を付けなければならない仕事があります。
緑内障の人が日頃から気を付けていなければならない眼圧。眼圧は姿勢によっても左右され、眼球が下向きになる姿勢、いわゆる「うつむき姿勢」は、眼圧が上がりやすいとされています。
そのため、長時間うつむいた姿勢になるような仕事をする際には、定期的に休憩するなどの工夫をし、眼圧が上がらないように注意しましょう。
緑内障の影響で、以前のように仕事ができなくなってきたり、働き方に不安を感じるようになったりしている人は少なくありません。
しかし中には、緑内障になる前と変わらずイキイキと仕事をしている人もいます。こうした人たちに共通しているのは、職場の理解やサポート体制が整っていること。
緑内障で仕事に不安がある場合には、1人で悩まずに、思い切って職場に相談してみるのもよいかもしれません。
目を使う仕事がどうしても難しいようであれば、異職種への転職という手段もありますが、そう簡単にできるものではありません。
「緑内障から目を守る」編集部が実施した、緑内障患者100名へのアンケート調査によると、緑内障をきっかけに転職を検討した人は全体の10%程度。(※2020年3月に株式会社アスマークにてインターネット調査)
しかし直近1年で眼圧が上がった人(21人)に対象を絞ると、42%にあたる人が転職を検討したと回答していました。
緑内障の人が目を使う仕事を続けたからといって、症状がどんどん進行するわけではありませんし、きちんとした治療や視神経のケアなどをしていれば、進行を防ぎながら仕事を続けることは可能です。
緑内障になったから目を使わない仕事に転職することを考える前に、働き方を見直したり、自分でできるケアを取り入れたりするなど、進行を防ぎながら仕事を続けられる方法を検討し、実践することをおすすめします。
緑内障になったからといって、今の仕事を辞めなければならないというケースは極めて少ないと思われます。多くの場合は、職場の理解を得て、働き方を少し変えるなどすれば、転職することなく仕事を続けられるようです。
緑内障であっても、イキイキと仕事を続けるためには、眼圧のコントロールや視神経のケアなど、自分のできる緑内障の進行抑制対策をしっかりと行った上で、必要に応じて職場のサポートを受けることがポイントといえるでしょう。