最終更新日:2020年4月12日
カフェインが眼圧を上げるからと、コーヒーを控えている緑内障の人もいるのではないでしょうか?ここでは、コーヒーをはじめとしたカフェインを含む飲み物が眼圧に与える影響や、飲み物のカフェイン含有量の比較などをまとめています。
カフェインは、コーヒーや紅茶に含まれている苦味成分です。覚醒作用や興奮作用、利尿作用などがあり、眠気覚ましにコーヒーが欠かせないという人もいます。
カフェインで眼圧に影響があると言われるのは、一度に大量摂取した場合です。具体的な量としては、400mg程度。このカフェイン量はコーヒー4~5杯に相当します。これを一気に飲んだ場合で、若干の眼圧上昇がみられるとされているのです。
ただし、服用している薬によっては、カフェインとの飲み合わせが悪いものもありますので、心配な場合には医師や薬剤師に相談してください。
コーヒー1杯に含まれているカフェインは、90mg程度です。 カフェインは体内に蓄積する性質ではないため、通常3~4時間で体外に排出されます。一日に数回、時間をずらして飲む程度であれば、眼圧上昇を心配する必要はないといえるでしょう。
ある調査によると、1日1杯以上コーヒーを飲む人は、まったくコーヒーを飲まない人と比べて、眼圧が低い傾向にあるという結果も出ています。緑内障のためにコーヒーを必死に我慢する必要なく、1日1~3杯程度におさめておくのが良いでしょう。
「緑内障から目を守る」編集部は緑内障患者100名へアンケートを実施したところ、コーヒーが緑内障に悪いと認識している人は20%ほどでした。
(※2020年3月に株式会社アスマークにてインターネット調査)
眼圧の数値が直近1年間で維持・低下している81人のコーヒー飲酒量を調査しました。
眼圧が維持・低下した人のうち約70%が、コーヒーを毎日飲んでおり、その半数が毎日2杯以上飲んでいることが分かりました。
もちろんコーヒーの摂取だけで眼圧に効果があると言い切れないため、コーヒーと合わせて緑内障に良い食べ物を取り入れるのが良いでしょう。
カフェインはコーヒー以外にも含まれています。主な飲み物と含有量は次のとおりです。
カフェインは主に、お茶に含まれている場合が多く、どの飲み物であっても常識的な量を飲む分には眼圧への影響は心配ありません。
ただし、コーヒーやお茶よりもカフェインの摂りすぎに陥りやすいのが、疲れた時などに飲むようなエナジードリンクや栄養ドリンク、眠気覚ましドリンクです。
これらの飲み物は、カフェイン含有量に上限が決められていないため、製品によって含有量が大きく異なります。多いものでは1本(350ml)あたり140mg以上ものカフェインが含まれているものもありますので、緑内障の人が摂取する際には飲む量に十分注意しましょう。