最終更新日:2020年4月15日
急に眼が痛み出したり、目が腫れたりした場合の応急処置、温めるべきか冷やすべきか悩む人は多いのではないでしょうか?
ここでは、目の筋肉や視神経の消耗などの疲れ目が生じた場合の温め方と冷やし方、緑内障の場合の対処についてみていきましょう。
目の疾患やトラブルが生じた場合、基本的に
とするのが良いとされています。しかし一概にいえるものではなく、急性の症状であっても温めたほうがよい、慢性の症状でも冷やしたほうがよいということもあるため、見極めるのはなかなか難しいようです。目の違和感やトラブルがあった場合には、眼科医の指示に従って対処したほうがよいでしょう。
目を温めると、凝り固まった目の筋肉がほぐれて血行が促進されることで、疲れ目の症状が和らぎます。また、目が疲れるとまぶたにあるマイボーム腺(油分を分泌して目の乾燥を防ぐ)が詰まりやすくなり、ドライアイの原因にも。目を温めて、マイボーム腺の働きをよくしておくと、ドライアイの予防にもつながります。
温める方法は蒸しタオルやホットアイマスクなどがおすすめです。目の周りを10分位じっくりと温めましょう。蒸しタオルが面倒な人は、入浴時にお湯につけてしぼったタオルを目にあてても同様の効果があります。首や肩も一緒に温めるとなおよいでしょう。
私も緑内障なので、目が疲れたときはホットアイマスクで温めるようにしています。気持ちよくてそのまま寝ちゃいます。(編集部員:関口さん)
目の周りが熱っぽいような疲れ目や打撲して腫れや痛みがある場合、目が充血している場合には目を冷やすと症状が和らぎます。
保冷剤やアイスパックをタオルで巻いたものや、氷水でしぼったタオル、冷蔵庫で冷やした濡れタオルなどで冷やすとよいでしょう。
緑内障の場合は、血流がよくなることで、視神経や網膜の働きも改善されるため、日頃から適度に目を温めるのも効果が期待できそうです。
直接的に眼圧をコントロールするというわけでなありませんが、視神経をケアすることで眼圧への耐性を高めることにつながります。緑内障の進行予防は、眼圧を下げるだけでなく、眼圧に負けない視神経にすることも大切です。
視神経のケアは、目の疲れを感じた時はもちろん、日頃から意識的に行うようにするとよいでしょう。
緑内障の急性発作は、何だかの理由で隅角が閉塞することにより起こります。発作が起きた場合には、速やかな受診・処置が必要です。
応急処置としては、痛みを軽減させるために目を冷やし、早急に眼科を受診するようにしましょう。
「緑内障から目を守る」編集部が実施した、緑内障患者100名へのアンケート調査によると、目を温めて緑内障対策をしている人は全体の12%(12名)でした。(※2020年3月に株式会社アスマークにてインターネット調査)
目を温めるケアを行う12名の、直近1年間の緑内障の進行を「眼圧が上がった」「維持できた」「下がった」に分類すると、内9名は眼圧が維持もしくは低下しており、3名が眼圧上昇していることが分かりました。
この9名が行っている温めケア方法はこちらです。
決して温めケアだけで緑内障の進行を抑制しているのではありません。この9名は温めだけでなく、ツボ押しや食事改善など複数の対策を行っていることも分かりました。生活習慣をトータルで見直し、目に良い行動を心掛けることをおすすめします。